お墓のお手入れ・納骨などの手続きに関する疑問・質問
ここでは当サイト管理人が、実務経験上寄せられた質問に対する回答を致しております。
お墓の現場では、同じような質問を多く頂くことがあり、多くの人が同じような疑問を持っていると思われます。
私の経験が、ネットで調べている方のお役にたてれば幸いです。
納骨をしたら届けは、必ず必要なのでしょうか?
多くの公営墓地や民間墓地では、納骨をした場合、火葬許可証(改葬許可証)を持って管理者まで届けることが通例です。
(※墓地埋葬法でも定められています)
もし、納骨届を出さないでいると、現在の墓所から改葬する時に必要となる納骨の証明をしてもらえません。
「この先、改葬なんてしないから、いいや」
「別にあとから出しても良いんでしょ?」
という人もいるかもしれませんが、自分の息子や孫が、将来遠くに引っ越した場合、お墓や先祖の遺骨を移そうとしても、証明書の発行が難しくなったり、手間が非常にかかるようになります。
現在でもこういったトラブルは出てき始め、さかのぼって納骨の届けを出したうえで、改葬に必要な書類を発行してもらっているケースも見受けられます。
こうしたケースでは、昔に発行された火葬許可証を探したり、また見つからない場合は再発行してもらったりする必要も出てくる為、あとから苦労をしなくてはいけません。
火葬許可証は原本になりますので、紛失の場合は再発行を求めることはできますが、火葬した火葬場や、死亡届を出した市町村役場に足を運ぶ必要が出てくる場合が多いです。
お墓がある場所から遠くに住んでいたりすると、こういった手続きが非常にめんどうだったり、時間がかかり苦労することになります。
(※再発行については、火葬場や地方自治体によって条件が異なることがあります)
私の知っている寺院では、除籍謄本の提出だけで火葬許可証を受け取らないところもありますが、これは特殊なケースだと考えています。
納骨日が決まったら、まず墓苑の管理団体に問い合わせて、埋火葬許可証以外にも印鑑等が必要かどうかを事前に確認しておくと安心です。
公営の墓地などでは、納骨の際の届け出書類がインターネットからダウンロードできることも珍しくありません。
納骨の届け出は名義人が行う場合は難しくありませんので、できれば、事前に届け出の書類を手に入れておき、スムーズに納骨ができるようにしておくことをお勧めします。
また、遺骨を自宅に一時保管しておくケースでも、火葬許可証は遺骨と一緒に大切に保管しておきましょう。
遺骨を納める際に必要になるだけでなく、その遺骨が誰のものなのか、また事件性があるもので無いといった証明になるからです。
(※火葬許可証・埋火葬許可書・火葬証明書など自治体によって名前が違うだけでなく、効力が違う場合もあります)
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