墓石の価格の相場を知る方法
『良いものを安く』というのは誰もが思います。
日頃そう考えていても、日常品や家電などを買うとき、安かろう悪かろうの商品を買ってしまうといったケースは、よくあることです。
「やっぱり安いものは、それなりよね」などということにならないよう、高額な買い物になるお墓はより慎重に考えることをお勧めします。
「新聞広告」や「折り込みチラシ」の安い墓石のカラクリ
自己紹介のところにも書いていますが、当ホームページ管理人はお墓に関係する仕事をしています。
私のところにも「とにかく安くお墓を買いたい」とはっきり仰る方が良く来られます。
お墓というものは、いくらでも安く見積もりを作ることができます。
これを読まれている方の地域に必ず1軒は、不思議なくらい安いチラシに出す石材店があると思います。
なぜ安くできるのか?
必要な説明をせずに、または施工主に分からないように石の等級を落とす、施工日数を減らす、安い石を使う、ベースなどの工事をしないなどが考えられます。
ですが、新聞折り込みのチラシやラジオ広告での安い墓石は、客引きの手段として使っているケースが多く見られます。
お客を店まで来てもらい、「どうせお墓を建てるなら、もっと良い石でもっと立派な墓石を建てましょう」と上手に高額な墓石の購入を促すのです。
結局、チラシの価格は安いけど、実際売っている墓石は他の石材店と変わらないといった方法です。
結婚式のプランなどもそうですが、たとえば5段階の価格帯のものを準備しておけば、人の心理として一番下のプランは選びにくいです。
最終的には、真ん中やそれより少し上のプランを選ぶ人が多いのではないでしょうか?
見積もりから相場を知る
相場を知るためには、相見積もりが基本になります。
その地域地域で、使用している石の種類や、工事の方法が異なることが多いので、何軒かの石材店や墓石販売店で見積もりをしてもらうことで、相場がわかります。
『価格は安い方が良いけど、良い石を使って良い工事で建てたい』なら、良い石材店や墓石販売店を選ばなくてはいけません。
墓石を売る営業マンも、売るのに力を入れてますから、「安くしてほしい」と言えばある程度は安くはしてくれるでしょう。
問題は適正価格以上に値切ってしまうことです。
墓石を売る側も利益が出ない赤字の仕事をしても仕方ありませんので、安くなりすぎればそれだけ費用をかけずに施工をする方法を考えるところも出てきます。
では、どうすれば『良いお墓を安く建てることができるのか?』
相見積りをしてもらう石材店の選び方
見積書を作ってもらうと、各石材店で提案する石や、墓石のかたち、工事方法に違いがあることが分かります。
良い石材店を見つけるためには3社程度から見積もりや図面の提案をもらうことをお勧めします。
- ①実績から
お墓を建てようと思っている霊園(墓苑)で一番お墓を建てている石材店 - ①後々のアフターケアから
住んでいる地域で評判が良い石材店 - ①ヤル気から
インターネット検索で、お墓を建てようと思っている霊園(墓苑)名で検索して上位に表示される石材店
といった3つの石材店に話を聞きに行ってみてはいかがでしょう?
それぞれ違った話を聞けると思います。
そして、それぞれに『見積もり・図面・工事方針』を出してもらいます。
できれば、一級石材施工技能士や、お墓ディレクターなどの有資格者がいることが望ましいです。
その時、他にも見積もりを取っていることを伝えてみて下さい。
何度か足を運び、説明を聞いたりすることで、会社の雰囲気や働いている人の人柄がわかってきますので、そういった中で信頼できるかどうかも見てみましょう。
全国同一価格のネット墓石販売
インターネットで資料請求すれば、墓石のデザインと均一価格が書いたパンフレットを送ってくれる墓石販売業者もあります。
価格面のわかりやすさから人気が出てきていますが、注意点としては以下の3つがあげられます。
- 実績
新しいサービスなので実績が少ない - 技術面
職人が施工を行うといっても、個々の技術の差には注意が必要 - アフターサービス
拠点が近くにないと、アフターサービスやメンテナンスは難しい
また、建ててしまってから、「周りに建っているお墓よりかなり小さいお墓になってしまった」といったことにならないよう、墓石のサイズや規格が決まっている場合は、自分のお墓を建てる墓地の周りの墓石とのバランスを考慮する必要があります。